- 2023-11-29
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- MATIJA RENIĆ, Nevera, Rimac, Rレンジ, ギア, ギネス記録, タイムアタックエディション, ドライブトレーン, パワートレーン, 内燃機関自動車, 冷却性能, 安定性, 空気力学特性, 電動ハイパーカー
クロアチアの自動車メーカーであるRimacは2023年11月7日、電動ハイパーカー「Nevera」がRレンジで時速171.34マイル(275.74km)のギネス記録を樹立したと発表した。
同記録は、ドイツのテストコースで達成された。Neveraは同コースで今年すでに、加速と制動など23もの性能指標において世界記録を樹立している。静止状態から約400mを走行する「SS1/4マイル」は8.25秒、「0-100km/h」は1.81秒、最高速度は時速256マイル(約412km)だ。
一般的な内燃機関自動車とは異なり、4基の独立したモーターで駆動するNeveraはドライブトレーンにギアがない。つまりバックはモーターが前進とは逆に回転することで実現しており、これは静止状態から11秒弱で時速200マイル(約322km)に達するパワートレーンが、前進でもバックでも同等の性能を発揮できることを意味する。NeveraのチーフプログラムエンジニアのMATIJA RENIĆ氏は、「Neveraはバックでも世界最速だとは分かっていたが、当初は実行しようとは思わなかった。なぜなら空気力学特性や冷却性能、安定性は高速でバックするようなことを考慮していないからだ。シミュレーションでは時速150マイル(約241km)は超えられることが示されていたが、どれほど安定して走行できるかは、全く分からなかった」と述べている。
このタイムアタックエディションのカラーリングで仕上げられたNeveraは、世界で12人の顧客のみに提供される。
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