- 2022-8-1
- 制御・IT系, 製品ニュース
- AMOLEDディスプレイ, FingerTip FTG2-SLP, STマイクロエレクトロニクス, アクティブマトリクス式有機ELディスプレイ, タッチスクリーンコントローラー
STマイクロエレクトロニクスは2022年7月29日、最新のアクティブ・マトリクス式有機EL(AMOLED)ディスプレイに対応するタッチスクリーン・コントローラの新製品「FingerTip FTG2-SLP」を発表した。タッチセンサーパネルを直接OLED発光層に積層したフレキシブルAMOLEDディスプレイを搭載したスマートフォンなどに最適だとしている。
LTPO(低温多結晶酸化物)技術を使用したAMOLEDディスプレイや、同様の技術を搭載したディスプレイは、リフレッシュレートを使用状況に応じて動的に制御できる。ディスプレイ・ドライバは、頻繁にリフレッシュする必要のないアプリケーションでは低速でリフレッシュを行い、ゲームやストリーミングなどでは高いリフレッシュレートを維持することで、操作性と消費電力の低減を両立している。
FingerTip FTG2-SLPは、ディスプレイとの同期動作、非同期動作の両方に対応。リフレッシュレートが動的に変化しているときでもスムーズな操作性を維持できる。また、Arm Cortex-M4と大容量Flashメモリを内蔵しているほか、同社が独自開発したハードウェアとファームウェア、専用のハイバネーション・モードによって、消費電力の大幅な削減とバッテリー駆動時間の延長も図れる。
さらにアナログフロントエンド(AFE)には、差動アーキテクチャと複数のスキャン方式が採用されており、誤検出のないタッチセンシングが可能となった。このほか、内在するノイズを低く抑えられる設計が施され、高い信号ノイズ比(SNR)を実現。高速のタッチレポート・レートによって、ディスプレイのリフレッシュレートが高速の状態でも、すべてのタッチ動作を適切に検出できる。
FingerTip FTG2-SLPは既に量産体制に入っている。