- 2022-9-16
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- BAEシステムズ, C-130 Hercules, EC-130H, EC-37B Compass Call, Gulfstream G550, L3Harris, Lockheed Martin, スタンドオフジャミング, デビスモンサン空軍基地, 新型電子戦機, 第55電子戦闘グループ(ECG), 米空軍
米空軍は、新型電子戦機「EC-37B Compass Call」の最新画像を公開した。2022年8月17日にアリゾナ州ツーソンのデビスモンサン空軍基地に現れ、第55電子戦闘グループ(ECG)にその進捗を披露したという。
Compass Callとは、敵の指揮・統制・通信、レーダー、ナビゲーションシステムの通信を妨害し、敵の防空を抑制する空中戦術電子攻撃システムで、約40年間運用されている。現在は、米Lockheed Martinの「C-130 Hercules」をベースにした「EC-130H」14機が重要な役割を果たしているが、今後EC-37Bに置き換わる予定だ。
EC-37Bは、ビジネスジェット「Gulfstream G550」をベースに、BAEシステムズおよびL3Harrisのシステムを統合している。クロスデッキ構想の下、従来のEC-130Hのミッションシステムを受け継ぎつつ、スピード、耐久性、スタンドオフ範囲を強化したという。また、高度な通信やレーダーの脅威に対抗するため、改良型スタンドオフジャミング性能と柔軟性を戦闘部隊司令官へ提供する。
EC-37Bは2021年10月に、初飛行を成功させている。優れた信頼性と持続可能性を備えたEC-37Bは、10機でEC-130H 14機分の電子戦能力を発揮するとしている。