- 2020-5-21
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- Android, Chrome OS, iOS, iRobot, iRobot Coding, iRobot Education, LEARN, macOS, Root, Root Robotics, Windows, ロボット, 学術
iRobotは、教育用ロボットのオンラインリソースやプログラミングを提供する「iRobot Education」を発表した。学習ツールのひとつ「iRobot Coding」は、パソコンやスマートフォンを使ってロボットのプログラミングを学習できるロボットシミュレーター。ユーザーは、デバイスの画面上でロボットの動きをシミュレーションできる。
2019年、iRobotは教育用ロボットを開発しているRoot Roboticsを買収した。iRobotが手に入れたのは、コーディングロボット「Root」だけではない。子どもたちがコードを書くためのソフトウエアやレッスンも含まれている。ただし、Rootはコーディングやロボット工学の入門として適しているが、1台200ドルもするため1人1台購入するには費用がかかる。
iRobot Codingは、Android、Chrome OS、Windows、iOS、macOSなど、ほとんどのOSと互換性がある。コーディング経験がない子どもたちでも簡単に始められるように、3つの学習レベルで構成されている。最も簡単なレベル1では、ブロックをドラッグ&ドロップすることでコーディングができ、レベル2では変数とロジックが追加される。レベル3では、テキストでコードを書く。レベルは、コードを書いているときに自由に切り替えることが可能だ。
作成したプログラムでデバイス上の仮想ロボットを制御できることは、iRobot Codingの最大の特徴だ。仮想ロボットは、実際のRootを二次元に簡略化したもので、バンパー、パターンセンサー、タッチセンサー、ライトなど、Rootと同じ機能を備えている。そのため、本物のRootとペアリングすれば、シミュレーションだけでなく実際に操作することも可能だ。
iRobotは、iRobot Educationの発表までに1年間準備してきたという。パンデミックにより子どもたちが自宅にいなければならない時期にリリースしたことは単なる偶然だ。しかし多くの親が教育や子どもを楽しませることに頭を悩ませていることを念頭におき、本来有料である教師用プレミアムレッスンは、コード「LEARN」を使用することで、2020年6月まで無料で使用できることにした。