高速かつ高精度加工ができるリニアモータ駆動マシニングセンタを開発 ソディック

ソディックは2022年9月22日、リニアモータ駆動マシニングセンタUH430Lの後継機種となる高精度マシニングセンタ「UX450L」を開発し、2023年春から販売を開始すると発表した。超軽量ヘッド、機械構造体、各軸案内機構、リニアモータ全てを新たに設計しており、さらに高速で高精度な加工ができる。価格2850万円~(税抜)。

UX450Lは、ダイヤモンド工具を使用する高硬度材料直彫り加工の高速化や、光学レンズの鏡面仕上げ加工の効率アップなどに対応する。また、X軸を含めたヘッド質量を10%軽量化。各軸リニアスケール配置も最適化しており、各軸応答特性が向上しているため、これまで以上に高速、高精度加工ができる。

超高剛性にて、静圧案内に匹敵する低ウェービング特性と減衰特性を併せ持った直動ガイドを搭載。転動体の出入りによる振動を最小限に抑制するため、静圧案内に匹敵する低ウェービング特性を有し、特に微細精密領域の加工面質を向上させる。

また、主軸本体を覆う構造体に冷却液を流し、機械の姿勢変形を抑制。熱変位を主軸の温度情報と回転速度情報等で推定し、高精度に補正する。さらに、主軸オリエンテーション機能を採用。常に同じ位相で脱着できるため、振れ精度のバラツキを抑え、より高精度加工ができる。

ATC機構を改良しており、従来機と比べ工具交換時間を50%短縮する。省エネ対応として、アイドリングストップ機能を採用。一定時間未使用と判断すると、電源を自動で遮断し、消費電力を削減する。

また、加工中やエラー発生時の動画や画像を記録するマシニングレコーダー機能を搭載。CNC画面上に表示でき、加工不具合やエラー発生時の原因調査の情報として活用できるほか、外部接続USBメモリーに動画や画像の記録データを保存できる。簡易プログラム作成機能により、CNC画面上のパラメーターに所要データを入力するだけで、単純な穴あけや平面加工、ワーク芯出し動作を即実行できる。

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