DARPA、小型軍用VTOLの開発を目指したプログラムを始動

アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)が、垂直離着陸機(VTOL)の軽量化、高積載量化、長時間飛行に必要な技術の開発と飛行実証を目指し、ANCILLARY(AdvaNced airCraft Infrastructure-Less Launch And RecoverY X-Plane)プログラムを開始した。

過去数年のVTOLへの莫大な研究投資により、小型推進システムや大容量/軽量バッテリー、燃料電池、材料、電子機器、低コスト積層造形などでVTOL産業が発展し、新しい構造や設計が可能になっている。

ANCILLARYの目標は、悪天候の中、船舶の飛行甲板や狭い陸地からでも、通常必要な打ち上げ/回収装置なしで打ち上げられるVTOLを作ることだ。 困難な設計目標を解決するため、ANCILLARYでは、高度な制御理論と空力モデリング、先進的な推進技術を結集した、学際的なアプローチが利用されている。

ANCILLARYのプログラムマネージャーSteve Komadina氏は、「厳しい条件下で、インフラに依存せずに装置を展開/回収できれば、機密作戦中の人員、コスト、脆弱性を最小限に抑えることができます」と説明した。

DARPAのWebサイトでは、ANCILLARYプログラムの内容や目標とするVTOLの性能/活用事例などをCG映像で紹介している。「2022年9月20日に開催されるProposers Day and Expoには、従来の航空機メーカーだけでなく、商用VTOLソリューションを調査してきた軍需企業も集まる予定です」と述べ、関連する産学の技術者/研究者への参加を呼びかけている。

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DARPA Seeks Leap-Ahead Capabilities for Vertical Takeoff and Landing X-Plane

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