5Gスマートフォンなど向けのBtoBコネクター検査治具を開発―― FPC採用で信号ロスが低減 ヨコオ

ヨコオは2022年10月25日、28GHz帯を用いる5Gスマートフォンなどのモバイル端末向けBtoBコネクター検査治具「RF-FPC」を開発したと発表した。

同治具は、電子基板に接続したコネクターに取り付けて検査を行うものだ。FPC(フレキシブルプリント基板)を採用したことで、信号のロスを削減している。従来品は、基板やコードの先に取り付けたプローブをコネクターなどに接触させて検査を行う仕組みとなっていた。

FPCの先端部分にはスリットを施しており、コネクターなどの電極端子の凹凸に追従しやすくして耐久性を高めた。

BtoB コネクター検査治具「RF-FPC」の先端構造

また、治具本体を樹脂とすることで、設計自由度が向上した。より小型な製品の検査にも対応可能となっている。従来品はプローブを用いてインピーダンス特性を得ていたため、金属で治具本体を作製する必要があった。

ヨコオは、パシフィコ横浜にて2022年11月30日(水)〜12月2日(金)まで開催予定の「マイクロウェーブ展 2022」(主催:電子情報通信学会)に同製品を出品する予定としている。

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