NASAの静音超音速実験機「X-59」、ジェットエンジンを搭載――初飛行は2023年に

Credits: NASA/Carla Thomas

アメリカ航空宇宙局(NASA)は2022年11月14日、静音超音速実験機「X-59」にジェットエンジンを搭載したと発表した。

11月初頭、カリフォルニア州パームデールにある米Lockheed Martinの開発部門「スカンクワークス」の施設内で、米General Electric Aviationの「F414-GE-100」エンジンが搭載された。

F414-GE-100エンジンは、長さ約4000mm、推力は2万2000ポンド。同エンジンを搭載するX-59の最高速度はマッハ1.4(時速約1710km)で、最高飛行高度は約1万6800mに達する。

NASA、Lockheed Martin、General Electric Aviationの合同チームによるプロジェクトとして進められたもので、X-59はこれから組み立て作業に入った後、地上試験に移る。初飛行は2023年の予定だ。

X-59は超音速で飛行するときに発生するソニックブームの騒音を低減した航空機。NASAは2025年からX-59を居住地域上空で飛行させ、商用超音速飛行の規制解除に必要なデータを提供することで、飛行機による移動時間の大幅な削減を目指している。

関連リンク

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る