大規模停電時の住宅に、1週間分の電力を供給するバッテリーシステムが登場

中国のEcoFlow Technologyは、最長で1週間にわたり家庭内に電力を供給する、ポータブル電源システムを販売している。システムの中心となる電源ユニット「DELTA Pro」は、複数台を接続して容量を拡張できるうえ、自宅内の配線に接続して給電できる。

システムの最小構成となる「STARTER KIT」は、非常用電源の位置づけだ。DELTA Pro単体で3.6kWhの容量があり、1日分の電力を供給する。停電時に必要性の高い機器類（照明、Wi-Fiルーター、携帯電話、冷蔵庫など）に3600W、120Vの電力を供給する。

1週間分の電力を供給する「ADVANCED KIT」は、DELTA Proを2台と「Double Voltage Hub」の構成で、家庭内のほぼすべての電気製品に対応し、衣類乾燥機（5000W）なども利用できる。

高機能版の「SMART CONTROL KIT」は、最長1週間分のバックアップ電源となるDELTA Proが2台と、電源を管理する「Smart Home Panel」の構成だ。切り替え時間が20msの無停電電源装置として機能するほか、「EcoFlowアプリ」でシステムを管理できる。

DELTA Proは他にも、発電機、予備バッテリー、ソーラーパネルなどの電源が用意されている。なかでも発電機「Smart Generator」は、ガソリンとLPガスの2種類の燃料に対応する。

なお、同社の日本法人は、DELTA Proが青森ねぶた祭で活用される様子をYouTube動画で紹介しており、日本市場でも展開が進んでいることを説明している。