- 2023-2-22
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- 6G, IOWN, 光送受信器, 光通信, 増幅器ICモジュール, 日本電信電話(NTT)
日本電信電話(NTT)は2023年2月20日、100GHzの広帯域性能を有する小型の増幅器ICモジュールを開発したと発表した。
同社は今回、独自のインジウム・リン系ヘテロ結合バイポーラトランジスタ(InP HBT)技術を採用しており、ブロードなピーキング特性(高周波側の利得を強調する特性)を実現した。
これにより、パッケージ実装により生じる高周波信号の損失を補償し、増幅器ICモジュールとしての利得の平坦性(低周波から高周波にかけて一定の増幅率を得られる特性)を担保している。
また、既存のスレッドオン嵌合型の同軸コネクタの代わりに、プッシュオン嵌合型の同軸コネクタをインターフェースに採用した。同軸と内部の高周波基板における接合部の設計を改善しており、広帯域特性を保ちつつパッケージを小型化している。
さらに、小型の薄層キャパシタを内部の高周波基板上に実装し、広帯域特性との両立が難しかったDCブロック機能集積を実現した。
これらの技術によって、サイズを11.8×10×4.3mmと小型化しつつ、100GHz以上の広帯域特性とDCブロック機能集積を両立した。体積比では、従来比で10分の1以下となっている。
実験を行ったところ、同モジュールによりシンボルレートが112ギガボーの広帯域PAM-4信号を歪みなく増幅できることが確認された。
同社は、これまでにも同タイプのプロトタイプモジュールを開発している。ただし、プロトタイプはサイズが大きいほか、前後のデバイスとの接続に外付けのDCブロック部品が必要になるといった点が課題となっていた。
同社は今後、次世代の高速光通信や6Gに向けた実験/計測器への応用に向けた実用化を目指す。また、中長期的には、ICやパッケージング技術を改善し、IOWN(Innovative Optical & Wireless Network)における超高速光送受信器への適用検討を進める。
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