アメリカ空軍、次期型ICBM「Sentinel」のロケット噴射試験を実施

U.S. Air Force photo by R. Nial Bradshaw

防衛企業である米Northrop Grummanは2023年3月6日、次世代型の大陸間弾道弾(ICBM)として開発中の「Sentinel」について、第1段の固体ロケットモーターの噴射試験を、ユタ州の施設で実施したと発表した。

LGM-35A Sentinelミサイルシステムは、「地上配備戦略抑止力」と呼ばれるアメリカの国家安全保障における要だ。アメリカ空軍は、50年以上運用した「Minuteman III」をSentinelに代替し、陸上兵装の近代化を進める計画だ。

試験の目標は、データ収集とロケットモーターの特性把握であり、最新の試験装置も導入した。試験の結果、ロケットは予定した性能を記録し、パラメータの目標値を満たして、想定された時間で燃焼した。開発チームはこの結果を受けて、次の試験フェーズに進む予定だ。

同社のSentinel担当副社長であるSarah Willoughby氏は、設計から製造に至るデジタルエンジニアリングへの投資によって安価に開発できたこと、またその結果として安全、安心、高信頼の装備を空軍に供給できることへの期待を述べた。

同社は、Sentinelのエンジニアリングと製造開発契約に対応するため、建設、エンジニアリング、軍事ビジネスからなるチームを統括する。アメリカの国家安全保障に不可欠とされる同プログラムには、アメリカ全土から1万人以上が参加する予定だ。

関連情報

Northrop Grumman Test Fires Stage-One Solid Rocket Motor for Sentinel Missile | Northrop Grumman

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