スウェーデンのRWE、CO2排出量削減に効果的な「木製」風力タービンタワー導入を検討

スウェーデンの再生可能エネルギー大手RWE Renewables Sweden ABは、2023年3月30日、木製の風力タービンタワーを開発するModvionと提携し、導入検討を進めることを発表した。

樹木は二酸化炭素吸収源のため、木材を使用することで大幅なCO2排出量の削減が可能となる。スウェーデンの研究機関RISEのライフサイクル分析によると、風力タービンタワーを木製にすることで、従来の鋼鉄製と比較して、CO2排出量を90%削減できるという。

同社はCO2排出量の削減とともに、生産能力の向上も目指している。鋼鉄より重量比強度が高い木製積層材を使用することで、タワーの軽量化が可能となり、高価な補強材の使用が抑えられる。また、モジュール式で分解可能なため、コストのかかる特別輸送も不要だ。これらにより費用対効果が高く、より上空の強い風を利用して大きな発電量が得られる、背の高いタービンタワーを建設できるとしている。

Modvionは、2023年中に初の商用となる木造の風力タービンタワーを建設する予定だ。上部には2MWのタービンが設置され、ブレードを含めた高さは150mに達する。さらに、陸上において最大級となる6MWタービンの設置も計画している。

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RWE partners with Modvion to consider wooden towers for future wind farms

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