国内初、15kW以下で効率クラスIE5を達成した、高効率同期リラクタンスモーターを発売 三菱電機

三菱電機は2023年5月18日、国内メーカーで初めてモーター出力15kW以下で効率クラスIE5を達成した、高効率同期リラクタンスモーターRF-SR形「MELSUSMO(メルサスモ)」を5月30日に発売することを発表した。ビルや工場全体の省エネ、CO2削減、レアアースレスによる省資源に貢献する。価格は37万9800円(税抜)~。

MELSUSMOは、専用設計でモーターの回転子鉄心形状を最適化し、モーター効率94.7%、効率クラスIE5を達成している。また、回転子鉄心で発生する電力損失は、同社の従来機種SF-JR形(効率クラスIE1)と比べ約60%削減。SF-PR形(効率クラスIE3)と比べると、約20%削減している。

モーター運転時の消費電力は、最大約9%低減。ビルや工場での空調、コンプレッサー、ポンプ等に使用されるモーター運転時の消費電力を低減しており、CO2を削減する。回転子にはアルミダイカストを使用せず、製造工程を削減しており、製造時に排出されるCO2も低減している。

モーターの回転子には、永久磁石(レアアース)を使用しない構造を採用。さらにメンテナンス性も向上しており、永久磁石モーターと比べてモーターの分解が容易なため、保守部品を容易に交換できる。

また、駆動用インバーターの新製品として、「FR-A800-SYN」と「FR-F800-SYN」の2機種を同時に発売。同社独自の最適制御により、MELSUSMOを高効率で運転できる。あらかじめモーターの定数等を内蔵しており、パラメーターを設定するだけで省エネ運転できる。

同社は今後、MELSUSMOのラインアップを順次拡充していく。

関連情報

三菱電機 ニュースリリース 高効率同期リラクタンスモーターRF-SR形「MELSUSMO」発売

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る