歩行速度を2.5倍にする、AI搭載の歩行補助デバイス「Moonwalkers」

Shift Robotics/YouTube

ロボット技術のスタートアップ企業である米Shift Roboticsは、歩行速度を2.5倍にする、歩行補助デバイス「Moonwalkers」を発表した。Moonwalkersは、履いている靴のうえに装着するデバイスで、8輪のドライブトレインが歩行をアシストする。

このデバイスは一見、ローラースケートのようにも見えるが、使用方法はスケートの動作ではなく、普通に歩くことで機能する。Moonwalkersに搭載されたAI(人工知能)が歩幅を検出して車輪を制御し、速く歩こうとすれば加速し、ゆっくり歩けば減速する。

Moonwalkersの操作には、スイッチやコントローラーは使用しない。使用者が脚でジェスチャーすることで、平地を歩く「SHIFT」モードと、階段で車輪を固定する「LOCK」モードを切り替える。

1回の充電での平均航続距離は10.5マイル(約17km)、トップスピードは時速7マイル(約11km)。アンチロックブレーキを内蔵することで、トップスピードから1m以内で停止する制動能力を持つ。また土、砂利、コンクリートなどの荒れた場所にも対応している。

その他のスペックは、重量が約1.9kgで、USB Type-Cの充電器を使用して90分でフル充電できる。防水性能はIP54等級で、自動車用のシーリング方式を採用することで、雨中の使用などに耐える。

現時点では、アメリカ国内で出荷を開始しており、販売価格は1399ドル(約19万6千円)だ。
海外製品のため、日本国内での利用の際には法律により何らかの制約が生じたり、利用できない可能性がある。

関連情報

Moonwalkers Deposit – Shift Robotics

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