軌道打ち上げミッションに賞金1200万ドル――DARPA主催コンペは優勝者なしで終了

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アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)のDARPA Launch Challengeで、最後の1チームとなった宇宙開発ベンチャーAstra が、1200万ドルの賞金獲得を目指し、2つの軌道打ち上げに挑戦したが、2020年3月2日に初回打ち上げを見合わせた。その結果同コンペティションは、残念ながら優勝者なしで終了となった。

DARPA Launch Challengeの目標は、急成長している小規模打ち上げプロバイダー業界における、素早くかつ柔軟なロケット打ち上げ能力を実証することだ。打ち上げのインフラを最小限に抑え、国防を目的とした数日間という短期間での打ち上げを可能にすることを目指す。そのためこのチャレンジでは、ペイロード、目的の軌道、打ち上げ場所についての予備知識なしに、数日間のうちに2回の打ち上げ実施が求められていた。

チャレンジに参加を申請したチームは50以上あり、そのうち18のチームがチャレンジに参加する資格を得たが、このコンペに最後まで残ったのはAstraのみとなっていた。Astraは2016年10月に設立された、カリフォルニア州アラメダにある宇宙開発ベンチャー企業だ。Astraのロケットは高価な複合材料ではなく、主として軽量アルミニウム製のため、安価に複数回のテストを短期間に実施できるという利点がある。

Astraは今回のチャレンジで、2つの打ち上げを、2カ所で、それぞれ別のペイロードと別の軌道で、しかも指示を受けてから短期間で実行する必要があった。1回目の打ち上げとしてペイロードを低地球軌道(LEO)に届けることに成功すると、まず200万ドルの賞金を得ることができる。その後、2回目の打ち上げの指示を受け、別の宇宙港からLEOへの打ち上げに成功すると、1000万ドルの賞金を得られる。

今回、1回目の打ち上げ場所となったのは、アラスカのコディアック島にあるPacific Spaceport Complex Alaska(PSCA)で、通知を受けたのは打ち上げの数週間前、ペイロードの詳細は30日前に指示されていた。当初予定より遅れた3月2日に、Astraは軌道打ち上げのカウントダウンを開始したが、センサーが飛行の成功に影響を与えうる予期しないデータを検出したため、T-53でカウントダウンをストップ、打ち上げを中止した。

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DARPA Launch Challenge

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