- 2023-7-22
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- Briana Indahl, CubeSat, MANTIS(Monitoring Activity from Nearby sTars with uv Imaging and Spectroscopy), アメリカ航空宇宙局(NASA), コロラド大学ボルダー校, シャコ, ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡, 低エネルギー紫外線, 大気宇宙物理学研究所, 小型衛星, 極端紫外線(EUV : extreme ultraviolet)
コロラド大学ボルダー校が2023年6月8日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙ミッション「Monitoring Activity from Nearby sTars with uv Imaging and Spectroscopy(MANTIS)」を発表した。計画の予算は850万ドル(約12億円)で、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の機能を補完する小型衛星を開発する。
MANTISの設計と製造は、コロラド大学ボルダー校の大気宇宙物理学研究所が担当する。これは一般に「CubeSat」と呼ばれる小型衛星で、寸法はオーブントースター程度。MANTISの名称は、甲殻類のシャコに由来する。
機能的な特徴は、2つの特殊な望遠鏡にある。1つ目は、「低エネルギー紫外線」の観測用。もう1つは、太陽系外惑星の居住性に影響を与える可能性がある「極端紫外線(EUV : extreme ultraviolet)」の観測用だ。
MANTISはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡と連動して運用され、恒星が発するエネルギーが軌道上の惑星の大気に与える影響を観測する。同衛星に搭載される2つの望遠鏡は、地球外で居住可能性のある惑星を探索する研究者にとって、助けになる。
MANTISミッションの主任研究者であるBriana Indahl氏は、さまざまな質量や年齢の星を観測する際に、星から届く紫外線の束が、惑星の大気や居住性にどのような影響を与えるかを理解する手がかりになると説明した。MANTISは、2026年の後半に打ち上げ予定だ。