- 2023-7-7
- 技術ニュース, 機械系
- GFS, Grand Frame Suspension, Koga, Reverse Tire Wall, RTW, サスペンション, ソーラーカー, ハイドロニューマチック・サスペンション, フレーム, 工学院大学, 工学院大学ソーラーチーム, 研究, 電気自動車
工学院大学の学生プロジェクト「工学院大学ソーラーチーム」は2023年7月6日、オーストラリアで開催されるソーラーカーレース「2023ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ(BWSC)」に出場する新車両「Koga(コーガ)」を公開した。レースでの空力性能の向上、電気自動車が普及する上で求められる搭乗者空間の拡充と、低重心化を実現する新技術を搭載している。
Kogaは、前輪1輪、後輪2輪、計3輪の単胴型を採用。研究開発からレースでの実践まで一貫して、30社を超える企業との産学連携で取り組んでいる。
Kogaには、世界初となるサスペンションとフレーム技術「Grand Frame Suspension(GFS)」 と「 Reverse Tire Wall(RTW)」を搭載。前輪に搭載した新しいサスペンションのGFSは、内部フレームを必要とせず、シャシから支えて操舵もできる。後輪に搭載したRTWは、ボディ側面から直接タイヤが組み付き、タイヤでボディを支える。
車体内部のタイヤを支えるフレームが不要で、狭いボディにサスペンションを格納しているため、空力性能が向上している。これらの技術の採用により、搭乗者空間の拡充、低重心化による操縦安定性の向上が期待できる。
また、ハイドロニューマチック・サスペンション+非線形ばねを採用。電気エネルギーを使わずに、自動で車体のピッチ方向の姿勢を自動調整し、空力性能が最も良い状態に保つ。
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