小惑星のサンプルを持ち帰る「OSIRIS-Rex」ミッション――NASAが回収作業を準備中

Credit: NASA/Keegan Barber.

アメリカ航空宇宙局(NASA)は、太陽や惑星の起源の解明などを目的として、小惑星ベンヌで収集した土壌サンプルを持ち帰る、「OSIRIS-Rex」ミッションを推進している。今回、2020年10月に採集したサンプルが2023年9月24日に帰還する予定に合わせて、回収の予行演習を実施した。

2023年7月20日付けのNASAのWebサイトでは、ユタ州の砂漠で実施された予行演習の様子が示されている。この場所は、サンプルを収めたカプセルの着陸予定地で、アメリカ国防総省の施設内に位置する、約58km×14kmの楕円形のエリアだ。

OSIRIS-Rexのチームは今年に入ってから、カプセル回収の演習を繰り返してきた。今回7月18日から20日にかけて実施した演習は、着陸予定地点での実施に加えて、現地に向かうヘリコプターチームの訓練を含めるなど、これまでで最も実際に近い状況が用意された。

同サイトは、演習のハイライト場面を紹介している。そのなかには、着陸地点における不発弾のチェック、模擬カプセルをクリーンルームへ運搬するヘリコプターの輸送シーンが含まれ、本番さながらの予行演習に臨むチームメンバーの様子がうかがえる。

関連情報

Here’s What Asteroid Sample Recovery Will Look Like – OSIRIS-REx Mission

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