FDK、100A給電可能な小型・低背系DC-DCパワーモジュールを発表

FDKは2015年11月11日、1.0V系DC-DCパワーモジュール「FPFD12SR70100」を発表した。産業機器本体の高性能化・小型化のニーズに応じて、富士通研究所と共同で開発した製品だという。

今回発表のFPFD12SR70100は、4相の回路制御を採用したほか、回路全体の最適化と構成部品の小型化を追求。さらに、富士通研究所が2014年10月に開発したデジタル制御電源のモデルベース開発技術を適用することで、100Aの給電と90%以上の変換効率性能を実現した。

その結果、電流密度は12.9A/cc。低背化も7.5mmを実現。同クラスの非絶縁型DC-DCパワーモジュールとしては、どちらも業界最高水準だという。

また、FDK独自のパワー回路技術や高密度実装技術を適用することで、出力電圧設定、過電流保護、過熱保護、リモートON/OFF、PMBusへの準拠など、フルデジタル制御・モニタリングを可能にした。これにより、ユーザーにおける電源系システム設計自由度が高まった。

出力電圧は、DVS(Dynamic Voltage Scaling)と呼ばれる電圧の可変制御に対応。ユーザーのシステム使用条件に最適な消費電力での動作を可能にした。

製品ごとにシリアル番号を付し、フルトレーサビリティーを実現。環境面については、RoHS指令に対応。FDKは今回発表の製品をパシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2015」へ出品するとしている。同イベントの開催期間は、11月18日から20日まで。

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