Linear Technology、4象限出力DC/DCコントローラの新製品発売

米Linear Technologyは2015年12月10日、80V同期整流式の4象限出力DC/DCコントローラ「LT8714」を発売した。

LT8714は4.5V~80V の入力電圧範囲で動作し、外付け部品の選択に応じて出力電圧を生成。電圧の極性に関わりなく電源または負荷として動作する。

バイポーラ出力により、出力電圧の極性の正負にかかわらず電流をソース(吐き出し)またはシンク(吸い込み)できる。このため、正電圧のソース、正電圧のシンク、負電圧のソース、負電圧のシンクという4象限出力が可能となっている。

また、0Vを経由して出力電圧を継ぎ目なく遷移させながら最大5Aの電流をソースあるいはシンクするので、正電圧、負電圧または0Vへの安定化に最適だとしている。

さらに、レール・トゥ・レール(rail-to-rail)の出力電流モニタ・制御機能を搭載し、出力電圧の外部からの設定も可能。固定動作周波数は100kHz~750kHzの範囲で選択でき、外部クロックに同期することもできる。

この他、出力電圧が目標の安定化電圧よりも高いか低いかを示すパワーグッド出力信号、過電流保護、低電圧ロックアウト、ソフトスタートなどの機能を備える。

用途としては、双方向の電流源、テスト・システム、大電力の低周波信号の増幅、バックボディ・バイアス、熱電冷却器(TEC)などが挙げられている。

20ピンのTSSOPパッケージで供給され、1000個時の参考単価は3.65ドルから。

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