クボタは2017年3月6日、欧州で2019年から実施される排ガス規制(欧州StageV)に対応した新ディーゼルエンジン「V5009」を発表した。同社は100馬力以下で世界トップシェアの実績を持つが、この産業用エンジンを市場投入することで200馬力以下でも世界一を目指すという。
新製品のV5009は、建設機械や産業機械用の4気筒大型ディーゼルエンジンだ。後処理装置として、排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化する技術「SCR」と、排出ガスに含まれる粒子状物質(PM)を捕集するフィルター「DPF」を採用。DPFを搭載することで、PM粒子数が規制される欧州StageVに適合した。
同エンジンの排気量は5.0Lで、出力は157.3kW。単位排気量あたり最大出力を引き出すだけでなく、同じ出力クラスで最高レベルの低燃費性能を実現。また、動力の取り出し口のオプションを3箇所採用し、建産機側での設計柔軟性とメンテナンス性を高めた。
クボタは、V5009の量産を2020年に開始する予定としている。