パナソニック、伸縮性に優れた絶縁フィルムを開発

パナソニックは12月24日、熱硬化性樹脂でありながら伸縮自在なフィルム状の絶縁材料「ストレッチャブル樹脂フィルム」を発表した。衣服や体にも付けられるエレクトロニクスデバイスの開発などに向ける。

同製品は、熱硬化性樹脂の特徴である3次元架橋構造を活かした樹脂設計技術を採用。これにより、熱硬化性樹脂を用いながらも優れた伸縮性を実現した。

引張り伸びは、従来の手法で作られた製品を2.5倍以上も上回る。伸張時に発生した内部応力の緩和率は60%、復元率は98%以上だという。

パナソニックは他にも、伸縮を繰り返しても導電性が保てる「透明電極材料」および「配線用導電ペースト」を開発した。透明電極材料は、カーボンナノチューブによる薄い導電層をストレッチャブル樹脂上に形成することで導電性を維持。配線用導電ペーストは、ストレッチャブル樹脂をバインダとして銀フィラーと複合化することで導電性を維持する。

同社は今回の製品を、2016年1月13日〜15日に東京ビッグサイトで開催の第17回「プリント配線板EXPO(PWB EXPO)」に出展するとしている。

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