- 2016-3-1
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- ADP509x, IoT, アナログ・デバイセズ, エネルギー・ハーベスティング
アナログ・デバイセズは2016年2月24日、利用可能なエネルギーがわずかな環境下でも短時間で効率的にエネルギー・ハーベスティングできるように設計したパワー・マネジメント・ユニット(PMU)「ADP509x」シリーズを発表した。太陽光エネルギーの採取が困難な低光量の屋内にあることが多いIoTアプリケーションにも、高水準のエネルギー効率を提供できるという。
ADP509xは、エネルギー・ハーベスティングで収集したエネルギーを16µWから100mWの電力に変換でき、その間の動作損失をサブµWレベルに抑えられる。結果として、バッテリ交換が必要なアプリケーションの交換コストを削減する他、バッテリ交換が不可能なアプリケーションが抱える問題の解決に役立つという。
また、マルチパワーパス設計により起動時間を短縮した。エネルギーレベルの低い状況でエネルギー・ハーベストに依存するデバイスの場合、起動に必要な量のエネルギーを蓄積するまでに時間がかかり、計測や加工、伝送といった機能の作動開始が大幅に遅れかねない。ADP509xは、こうした問題を解消できるという。
単価は1000個購入時に、24ピンLFCSP WQパッケージに封止のADP5091とADP5092が2.49ドル、評価用ボードに封止のADP5091−1−EVALZ、ADP5091−2−EVALZ、ADP5092−1−EVALZが1ユニット49ドルだ。いずれもサンプル出荷中で、2016年4月の量産開始を予定している。