ドローン開発・製造のエンルートとゴルフクラブシャフトメーカーのグラファイトデザインは2016年3月23日、昨年4月より共同開発を進めてきたドローン用CFRPフレーム部品の生産を開始すると発表した。ゴルフクラブシャフトの設計、製作で培ったグラファイトデザインのカーボンレイアップ(積層)テクノロジーを、ドローンの軽量、高性能、強靭なCFRPフレーム部品の製造に活用する。
CFRP素材には、航空機構造部材に使用されている東レ炭素繊維「TORAYCA」を採用した。高強度のT800S繊維と、高弾性率のM50J繊維を最適な割合で使用して軽量かつ強靭なフレームを実現するとともに、従来より細径化を計ることで、機体の空気抵抗を減らし飛行性能を向上させた。
また、CFRPパイプとアルミ部品は、従来の機体で用いられているファスナー、ピン接合を廃止し、接着接合を採用して、軽量化だけでなく構成部品点数及び加工工数を削減したという。
なお、今回リリースする機体は、2016年3月24日~26日に幕張メッセで開催の「Japan Drone展」)のエンルートブースに展示するという。