- 2016-4-22
- ニュース, 調査
- CASB, IoT, ガートナー ジャパン, クラウド コンピューティング, ブロックチェーン, 機械学習
ガートナー ジャパンは2016年4月21日、日本企業のクラウド コンピューティングへの取り組みに関する調査結果を発表した。日本でのクラウド コンピューティング採用率は目下のところ伸び悩みを見せているが、今後IoTや機械学習など新サービスの登場により加速する可能性があると指摘している。
ガートナー ジャパンのバイス プレジデントである亦賀 忠明氏は、日本におけるクラウドの採用スピードは相当緩やかだという。同調査の結果、2016年におけるクラウド コンピューティング全体の採用率は、2015年の15.8%をわずか0.3%上回る16.1%だった。2012年の10.3%に比べると6ポイント近く伸びたとはいえ、1年当たりに換算すると平均1ポイント上昇したにすぎない。
同氏は日本でクラウドの採用が伸び悩んでいる理由として、日本企業の多くがクラウドが話題になった2006年以来「どのクラウドを選んだらよいか」「コストはどうなるか」「どの業務システムをクラウドに移行できるか」「セキュリティは大丈夫か」といった基本事項についての議論をいまだに続けている点を挙げた。
一方、今後の状況については、モバイル アプリケーション開発、IoT、機械学習、ブロックチェーン、クラウド アクセス セキュリティ ブローカ (CASB) など、2015年頃からクラウド上で急速に登場し始めている新サービスが、企業のクラウドに対する取り組み全般を次のステージに推し進める可能性があると分析している。