グリッドローは2016年6月13日、「リアルタイム自動レイアウト」「全操作キーボード」「シンプル・軽量」がコンセプトのUML描画ツール「Gridraw」をリリースした。
Gridrawは、レイアウト調整の作業時間短縮を可能にするリアルタイム自動レイアウト機能を搭載。同機能により、全体の位置関係を保ったまま重なりや位置ずれを自動調整し、調整結果を瞬時に画面へ反映できる。
図形同士の重なりや位置ずれを修正する作業であるレイアウト調整は、エンジニアにとって面倒な作業の1つだった。グリッドローによると、一般に設計作業の約18%がレイアウト調整に費やされているという。だが、Gridrawのリアルタイム自動レイアウト機能は、設計作業に占めるレイアウト調整を1%(同社測定)にまで削減できるとしている。
UIには、表計算ソフトのようなセル方式を採用した。これにより、図形操作を含む全ての操作がキーボードだけで実行可能になった。Gridrawを用いれば、マウスとキーボードを持ち替える手間が省け、テキストエディタのような感覚で設計作業に打ち込めるという。
また、Gridrawは、無駄を排したシンプルな画面構成を持っており、多機能で重厚な従来のUMLツールよりも軽快で操作性が高いとしている。また、Windowsネイティブで動作し、高いレスポンス性能を発揮できるという。
使用料は月額300円から。非商用利用の場合は、全機能を無料で利用できる。現在、クラス図とシーケンス図の描画に対応している。対応する図は順次増やしていく予定だ。