10万dpiのプリンティングが可能に? インクを使わないレーザープリント技術を開発

YouTube/Science Magazine Laser printer makes colors without ink

デンマーク工科大学は2017年5月9日、同大学の研究チームがインクを使わずにレーザープリンターで色を付ける技術を開発したと発表した。5月5日付の「Sciences Advances」に同技術に関する論文が掲載された。

同研究チームは、染料や顔料を使わず、プラスチックを使って60nm(ナノメートル)の円柱がつくる「メタサーフェス」を作成。その表面に35nm厚でゲルマニウムを塗布した。

続いて、レーザープリンターを使ってメタサーフェスにレーザーを照射。ナノ秒単位で瞬間的に1000℃以上に温度を引き上げ、表面の形状を変化させた。レーザーの強さによって表面の形状の変わり方が異なることから、反射する光の波長も変わり、目に見える色が変わっていくことを確認した。

レーザーが加熱する範囲は極めて狭いため、10万dpi以上の解像度を実現することも可能だという。さらに顔料や染料を使った着色と比べて、時間が経っても色あせないという利点もあるとしている。

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関連リンク

Resonant laser printing of structural colors on high-index dielectric metasurfaces
DTU Nanotech paper in Science Advances

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