Apple、キーボード表示をカスタマイズできる特許を取得――キートップに小型ディスプレイを搭載

Appleは、キーボード配列の表示を変更できる技術について特許を取得した。「Electronic devices having keys with coherent fiber bundles(キーにコヒーレントなファイバーバンドルを備えた電子機器)」という件名で、2020年12月29日付で公開されている。キーボードの各キーに小さなディスプレイを備えることで、ゲーム用や他言語に切り替えたときの、機能割り当てとラベル表示の変更が容易になるというものだ。

ノートPCやデスクトップPC用のキーボードには、ユーザーがキーを識別しやすいように、キーキャップに文字や記号がプリントされていることが多い。標準のキーボードを一時的にゲーム用に変えたり、英語からギリシャ語へと表記の異なる言語に変えたい場合、プラスチックカバーで覆って各キーのラベル表示を変更することがあるが、それらは見る角度や照明によっては見えにくい場合がある。

今回出願されたキーボードは、ハウジング、プリント回路、入力デバイスから成り、個々のキーに相当する入力デバイスはディスプレイ、可干渉性のあるファイバーバンドル、サポート材を備えることを特徴とする。ファイバーバンドルへの入力を検知するメカニカルスイッチがプリント回路に取り付けられている。制御回路を介して、キーディスプレイはユーザーの必要に応じてラベル表示を変更する。

明細書によれば、個々のキーは、光や像を伝達するために光ファイバーを束にしたファイバーオプティックプレート(FOP)を利用することを想定している。実施例の断面図によれば、上面からFOP、キーディスプレイ、サポート材、メカニカルスイッチ、プリント回路といった構成をしている。FOPの第1面はキーディスプレイに隣接して、キーディスプレイからラベル画像を受け取る。第2面はユーザー側を向いており、キーラベルを表示するとともに、ユーザーからのキー押下を受け取る。

ファイバーバンドル表面は平面である必要はなく、曲面やエッジ形状であってもよい。キーディスプレイは有機ELや電子インクなどを例に挙げている。文字や記号、アイコンだけでなく、キートップを赤、青、緑といったカラー表示にしたり、アニメーション表示にしてもよいとしている。

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Electronic devices having keys with coherent fiber bundles

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