電気自動車へワイヤレス充電する約18kmに及ぶ”電気の道”計画

YouTube/Oren Ezer

充電のために停車する必要なく、電気自動車が走り続けられる未来がやってくるのかもしれない。イスラエルのエイラートとラモン国際空港をつなぐ約18kmの道路を、電気自動車へワイヤレス充電できる“電気の道”にする計画が進行中だと海外メディアが報じている。

ワイヤレス充電できる道路の建設を進めているのは、ElectRoadという企業だ。2013年に設立されたベンチャー企業で、運転中の電気自動車、主にバスに向けてワイヤレス充電する技術の開発に取り組んでいる。1次テストは成功し、イスラエル政府から12万ドル(約1330万円)の助成金を受けたという。

ElectRoadによると、現行の電気自動車の多くはバッテリーを積み込んでいるが、電気バスの場合はバッテリーの重量が車体全体の3分の1に及び、コスト面でもほぼ半分を占めている。

同社が開発したDynamic Wireless Power Transferシステムは、電気自動車に向けて高効率に電気を供給できる。グリッド内にある車両間で電力を共有することも可能だ。同システムを採用してバッテリーなしで走行できる電気自動車を普及させれば、電気自動車の製造、1km当たりの走行に必要なエネルギー、インフラ、メンテナンスなどにかかるコストを抑えられ、オペレーションコストを75%削減できるとうたっている。

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