818職の中から「年収」「成長性」で選んだ最も有望な職業6つ

日本でも転職経験者が多くなり、自身のキャリアの中で当たり前の選択肢として転職を考えるようになってきた。もしあなたが今、転職を考えているのなら、米労働省労働統計局がWebサイト上で公開している「職業一覧ハンドブック」(Occupational Outlook Handbook)の情報が参考になるかもしれない。

同ハンドブックには818の職業が紹介されている。その職に就くために必要な教育レベル、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)が必要な程度、予想される新規雇用数、成長率、給与中央値が一覧になっている。さらに職業ごとにリンクが貼られ、職種について詳しい説明も掲載されている。

本記事では、この818の職業の中から成長率30%以上と予想され、かつ年収の中央値が7万5000ドル(約820万円)以上(2016年5月時点)ある6職種を取り上げる。

日本の資格制度とは異なる職種もあるが、アメリカで成長が見込まれる分野として参考にしてほしい。

特定看護士、助産師、麻酔看護師

一般的な看護師より、専門性の高い看護師とされる職業で、日本の医師と看護師の中間に当たる医療業務が行える。最低でも修士課程を修了していないといけない。年収中央値は10万7460ドル(約1170万円)。

オペレーションアナリスト

高等数学や解析を用いて、企業が抱える複雑な案件や問題を見極め、情報提供や解決策の提案をする職業だ。大学卒業レベルの学歴が必要とされる。年収中央値は7万9200ドル(約865万円)。

個人向けファイナンシャルアドバイザー

個人向けに投資・保険・ローンや税金などのアドバイスをする職業。平均寿命が延びたことが需要増加につながった。大学卒業レベルの学歴が必要とされる。年収中央値は9万530ドル(約990万円)。

フィジオセラピスト(理学療法士)

けがや病気の人の動作改善や痛みのコントロールをサポートする職業だ。リハビリや慢性症状緩和などで活躍が見られる。ベビーブーム世代の高齢化により、雇用数が大きく増加すると見込みまれている。専門教育課程を修了する必要がある。年収中央値は8万5400ドル(約930万円)。

医師助手

日本に相当する職種は無いが、アメリカで人気の職種の1つだ。医師にアドバイスを受けながら、実際に診療・診断ができて処方箋もかける。医師との違いは、修士課程で資格取得できて、実際に働けるようになるまでの道のりが短いことだ。年収中央値は10万1480ドル(約1100万円)。

統計アナリスト

統計によってデータ収集・解析を行い、ビジネス、エンジニアリング、ヘルスケアなどの実務上の問題解決をサポートする職業だ。修士課程修了レベルの統計学知識が求められる。年収中央値は8万500ドル(約880万円)。

エンジニア系の職種としては、ここまでの6職業と比べて成長率は20~29%と低くなるが、医療機器などの開発に当たる生物医学系エンジニアが年収中央値8万5620ドル(約930万円)、ビジネスとITに精通して組織の効率を上げるためにシステムを分析するコンピューターシステムアナリストが年収中央値8万7220ドル(約960万円)となっていた。

関連リンク

Occupational Outlook Handbook

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