日本電産は2017年9月7日、同社の子会社である日本電産エレシスが、単眼カメラとミリ波レーダーを一体化した新型センサフュージョン(ISF)を開発したと発表した。この新型センサーは単眼カメラと同様にルームミラー裏のウィンドシールドに配置できるため、ミリ波レーダーをフロントグリルに配置した際に起きる汚れ付着による感度低下、軽衝突時の軸ずれなどの解決に寄与するとしている。
独自に開発した新型アンテナの採用により、車室内への配置でありながらミリ波レーダーの検知距離は200m以上、検知角度は90度となっている。この検知距離はフロントグリルに配置した場合と同等であり、先行車との車間距離を保ち自動的に追従走行するアダプティブクルーズコントロール(ACC)のセンサーとしても使用できる。
カメラとミリ波レーダーを一体化したことで、従来の別体型センサフュージョンに比べて高度なセンシングが可能となり、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)の作動下において従来よりも早いタイミングで最適な制御ができるという。