アウディ、フルモデルチェンジした新型「Audi Q5」を発売

2.0 TFSI quattro

アウディ ジャパンは2017年9月20日、「Audi Q5」を8年ぶりにフルモデルチェンジし10月2日に発売すると発表した。

Audi Q5は、Audi Qシリーズの第2弾として登場し、発売から8年間の世界での累計販売台数は160万を超える人気モデル。第2世代となる新型は、縦置きエンジンプラットフォームの新型「MLB evo」をベースにしてデザインやメカニズムを一新した。車両重量を削減し、エンジンもパワーアップと効率化を図り、運動性能を高めながら燃費を改善している。

今回発売されるプレミアムミッドサイズSUVの「Audi Q5 2.0 TFSI quattro」モデルは、エンジンは2リッター直列4気筒ターボDOHC(2.0 TFSI)を搭載し、最大出力185kW(252PS)、最大トルク370Nm/1600~4500rpmを発揮する。従来型のQ5の2.0 TFSIに比べ、パワーで22ps、トルクで20Nm向上している。加速は0-100km/hが6.3秒(欧州仕様車)と、スポーツSUVに近い運動性能を持ち、一方燃費効率は13.9km/Lと、従来型から11%改善した。

トランスミッションには、新開発の7速Sトロニックを搭載。従来のものよりフリクションロスが削減され、重量が軽くなり、オイルの供給が効率的になるなど全面的に再設計されている。7段ある前進ギアは、低速側は加速重視の短いレシオを採用し、高速側では走行中のエンジン回転数を下げて燃料消費を削減するため、高めの設定になっている。

また今回の新モデルには、4WDシステムとして、Audi A4の最新モデルに続き、新しいquattroシステムが採用されている。この新システムでは、従来のquattroシステムにインテリジェントな制御機構と2カ所の駆動力断絶機構を付加して無駄な駆動抵抗を減らし、伝達効率を改善している。4WD走行の必要性が乏しい場合には、2カ所のクラッチをリリースして前輪駆動で走る。さらにそこから4WDへ切り替える際には、多数のセンサーから送られてくる情報をもとに、制御システムが走行状況を「先読み」して2箇所のクラッチを素早く接続する。このため、安定性、運動性能、走破性の面でのデメリットがない。

シャシーは、新開発の電動パワーステアリングと、前後に5リンクのサスペンションを採用。オプションで新開発の車高調整機能を備えたエアサスペンションも選択でき、Audi drive selectで、「lift / offroad」、「allroad」モードを含む7つのセッティングが選択できる。

テクノロジー面では、歩行者検知機能付き衝突軽減システムの「アウディプレセンスシティ」などの予防安全システムに加え、システムがアクセルとブレーキをコントロールして車間を維持する「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」も搭載。2017年12月以降販売のモデルには、一定の条件下でシステムが加減速だけでなく同一車線内でのステアリング操作まで代行する「トラフィックジャムアシスト」も標準搭載される予定だ。

最新のコネクティビティ機能も搭載され、統合型インフォテイメントシステムの「MMIタッチ」を介して、Audi connectによるインターネットからの情報サービスや、Wi-Fiスポット機能、スマートフォンインターフェイスなどが利用できる。また、2017年から開始された「セーフティ&サービス」も搭載され、Audi SOSコール、Audi オンラインロードサイドアシスタンス、Audi メンテナンスリクエスト、myCar Managerの4つの機能が提供される。

Q5シリーズとしては今回、Audi Q5 2.0 TFSI quattroに加え、エンジンにV型6気筒DOHC スーパーチャージャー(3.0 TFSI)を搭載したQ5シリーズのトップモデルとなるスポーツバージョン「Audi SQ5」も同時に発売される。また2.0 TFSI quattroをベースに内外装に特別な仕様、装備を施した250台限定モデル「Audi Q5 1st edition」も発売される。

価格はAudi Q5 2.0 TFSI quattroが657万円(税込)、Audi SQ5が887万円(税込)、Audi Q5 1st editionが704万円(アイビスホワイト仕様:税込)/713万円(その他:税込)。

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