- 2017-11-17
- 制御・IT系, 技術ニュース, 海外ニュース
- GITEX Technology Week, セキュリティトンネル, ドバイ国際空港
空の旅の安全と旅客の利便性は、えてして相容れないものだ。危険人物の搭乗を阻止するためにセキュリティチェックを厳しくすれば検査場には長い行列ができ、長時間待たされることになる。出発時間が迫ってくれば、かなりいらいらすることになるだろう。
そんな空港での待ち時間を解消してくれそうな技術が、2017年10月8日~12日にアラブ首長国連邦ドバイで開催された見本市「GITEX Technology Week」で公開され、話題を呼んでいる。
これは「セキュリティトンネル」と呼ばれる技術で、水族館のトンネル水槽のような通路に数多くのカメラを埋め込み、旅行者がそこを通過するだけで顔認証を行うものだ。認証には、スマートフォンでの自分撮りや、チェックインエリアのキオスクを使って登録された情報が使われる。
セキュリティトンネルは、エミレーツ航空、ドバイ空港およびドバイ政府機関が共同で進めている空港効率化プロジェクトの一環。ドバイ空港の年間旅客者数は約8000万人で、2020年には1億2400万人まで増加すると見込まれており、セキュリティプロセスの効率化が課題とされている。
このシステムは、2018年の夏の終わりまでにドバイ国際空港の第3ターミナルに導入され、2020年までに他のターミナルにも導入される予定だ。
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