NASAとGoogle、火星の表面を歩けるVRウェブサイト「Access Mars」を公開

NASAジェット推進研究所(JPL)とGoogleは2017年10月19日、火星表面を歩けるVRウェブサイト「Access Mars」を公開した。

Access Marsは、JPLが火星の研究や探査計画用に2015年から使用しているVRソフトウェア「OnSight」のデータをもとに、「WebVR」を使うことでインターネット経由で誰でも見られるようにしたものだ。

Access Marsは「Google Chrome」で閲覧でき、使い勝手は「Google Street View」に似ている。「Google Cardboard」をインストールしたスマートフォンなど、VR対応のデバイスでアクセスすれば、まるで火星表面を歩いているような体験ができる。Access Marsはオープンソースで、プログラムはGitHubに公開されている。

火星表面の3D画像は、火星探査機ローバー「Curiosity」が2台のステレオカメラで撮影した20万枚を越える写真をつなぎ合わせて作られている。

Access Marsにアクセスすると、2011年11月26日のCuriosityの打ち上げに始まるガイドツアーとともに、2012年8月6日の着陸地点から3D画像が始まる。「Bradbury Landing」と名付けられた着陸地点を含め、「Murray Buttes」、「Marias Pass」、「Pahrump Hills」と呼ばれるCuriosityが探査した4つの重要な地点を、curiosityと一緒に歩き回るという体験ができる。3D画像の他、Curiosityの構造、探査の内容なども紹介されている。

Curiosityの動力源は原子力電池(Radioisotope Thermoelectric Generator:RTG)。着陸から5年を経た現在も最大秒速4cmで移動しながら探査を続けており、現在見られる最新の画像は2017年10月3日のものだ。NASAは今後も定期的に情報を更新していくとしている。

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