太陽誘電、0603サイズの4端子積層セラミックコンデンサを商品化

太陽誘電は2017年12月22日、0603サイズ(0.6×0.3mm)の4端子積層セラミックコンデンサ「JLK063PBJ225MM-F」を商品化したと発表した。

スマートフォンやウエアラブル端末などに搭載されるICの周囲には、電気の供給やノイズの除去(デカップリング)用途に積層セラミックコンデンサが使用されている。しかし、積層セラミックコンデンサには、ESLと呼ばれるコンデンサに含まれる微小なインダクタンス成分により、高周波領域になると、性能が低下するという性質があった。

一方、同社は、低ESLタイプの積層セラミックコンデンサを商品化していたが、そのサイズは1005サイズ(1.0×0.5mm)が最小だった。

同社は今回、積層セラミックコンデンサの内部構造を最適化し、積層技術を高度化することで0603サイズでの4端子構造を実現。同製品は、ESLを低減して高速駆動化するICに対応しており、実装面積の低減にも貢献可能だ。

同製品のサンプル価格は1個15円で、2018年1月より月産500万個体制で量産を開始するとしている。

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