米MIT、オンライン情報の正しさを提供するブラウザ機能拡張「Trustnet」を開発

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米マサチューセッツ工科大学(MIT)は、2024年5月16日、ネット上の誤情報を効果的に判別するための、Webブラウザ拡張機能「Trustnet」を開発したと発表した。

Trustnetは、スタンフォード大学のポスドクFarnaz Jahanbakhsh氏と、MITのDavid Karger教授が開発したWebブラウザ拡張機能だ。この機能のユーザーは、誤情報を発見した場合に「フラグ」を設定し、コンテンツが安全かどうかを判断する拠り所となる「信頼できる人物」を特定できる。

この仕組みは、情報の正誤の判断を、中央の機関や組織ではなく個々のユーザーの手に委ねる、分散型のアプローチだ。ソーシャルメディアの投稿、ニュースアグリゲーターの記事、ストリーミングの動画など、あらゆるWebサイトのあらゆるコンテンツに対して機能する。

このブラウザ拡張機能は、閲覧中のページ上のすべてのリンクをチェックする。リンク先のコンテンツを「信頼できる情報源」となる人が評価していれば、リンクの横にマークが付く。不正確と判断されたコンテンツは、リンクのテキストを薄くすることで区別する。

研究チームは、この拡張機能を2週間評価した結果、特別な訓練なしに、誤情報を効果的に識別できることを確認した。評価に参加した人々は、自身がコンテンツを評価し、信頼できる他者の評価を見ることで、個々のコンテンツを批判的に見るようになったという。

関連情報

New tool empowers users to fight online misinformation | MIT News | Massachusetts Institute of Technology

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