海中の脅威を探知する英海軍の海中監視船「RFA Proteus」――テムズ川での式典で就役

イギリス海軍は2023年10月10日、ロンドンのテムズ川で、海中監視船「Proteus」の就役に関する式典を挙行した。同船は、ギリシャ神話に登場する川と水の神にちなんで命名され、運用は王立補助艦隊(RFA : Royal Fleet Auxiliary)が管轄する。

式典は、RFAの准将であるエディンバラ公エドワード王子と、実業家でありスナク首相の妻でもあるAkshata Murty氏の立ち会いのもと、執り行われた。

Proteusは、国防省の多目的海洋監視(MROS)プログラムによる最初の投資先に決定されて以来、11カ月で就航した船だ。ベースとなる船体が2023年1月に造船所に到着し、改装と改造を経て、飛行甲板と1000m2の貨物甲板、作業用の大型クレーンが追加された。

乗組員は、26人の将校と水兵および、海中監視、調査、戦闘システムの担当など60人の専門家らだ。同船は、2023年9月にマージーサイドを出発し、ポートランド沖で試験と訓練を経て首都に向かい、戦時中の巡洋艦HMS Belfastと並んで停泊し、今回の式典に臨んだ。

艦長のMartin Jones氏は、この式典は同船を一般市民にお披露目するだけでなく、船団にとっても、ロンドンの景色や音を楽しむ絶好の機会だと語った。

船に幸運を授ける名誉称号「Sponsor」を持つAkshata Murty氏は、RFAについて、海洋安全保障の知られざるヒーローだと説明した。同時に、Proteusと同船に関わるすべての人々との、長く実りある関係を楽しみにしているとの祝辞を贈った。

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