富士通、バッテリーフリービーコン「PulsarGum」の機能強化版を販売開始――従来品の約10分の1の明るさでも安定的に動作

PulsarGumの活用イメージ

富士通は2018年3月30日、バッテリーフリービーコン「FUJITSU IoT Solution Battery-free Beacon PulsarGum(以下、PulsarGum)」の機能強化版を販売開始すると発表した。従来品に比べて約10分の1の明るさでも動作可能で、照明を抑えた製造現場や施設の廊下、物流倉庫内などでも活用できるという。

IoTデバイスの一つであるビーコンは、手軽に導入できるため幅広く利用されている。しかし、新たに設置する際は、各ビーコンの電源の確保や設置作業の手間が大きな課題だった。

そこで同社は、太陽電池により電池交換が不要かつ軽量で設置が容易なバッテリーフリービーコンPulsarGumを開発し、提供していた。しかし、同ビーコンを照明の近くだけでなく、製造現場や施設の廊下、物流倉庫など、照明の抑えられた現場でも利用したいという要望がでていた。

製品外観

同社は今回、PulsarGumに内蔵する太陽電池を小型化・多段化するとともに電源回路を改良。従来品の約10分の1の明るさでの安定動作を実現した。また、デバイスの回路に保護機能を新たに搭載。直射日光が当たり過大な電力が供給された際にも安定動作が可能となった。

同社は、2020年度末までに15万枚の販売を目指すとしている。

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