- 2021-5-28
- 機械系, 製品ニュース
- ACARS, ASASシステム, COM3, FAA Data Comm, HACI, HondaJet, HondaJet Elite S, アビオニクス, ホンダ エアクラフト カンパニー, 小型ビジネスジェット機
ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は2021年5月26日、小型ビジネスジェット機「HondaJet Elite S(エリート S)」を発表した。「HondaJet」の最新型となる。
HondaJet Elite Sは、高度な解析と各種試験を重ねて改良を施し、運用性能をさらに拡充。操縦性もさらに向上している。機体の最大離陸重量は、200ポンド(約91kg)増加。より多くの荷物を搭載できると同時に、燃料搭載量を増やし、航続距離を最大120ノーティカルマイル(約222km)延長している。
また、アビオニクスシステムをアップグレードし、新機能をいくつか導入。音声コマンドをテキスト(文字)ベースのメッセージングに置き換えて行うデータ・リンク(デジタル通信)を使用した出発管制承認に係る一連の機上通信システム「FAA Data Comm」、VHF通信や衛星通信を用いて運航に必要な情報を航空機と地上間で自動的に送受信する通信システム「ACARS」、データ・リンク不使用時に第3のVHF無線チャンネルとして使用する通信手段「COM3」を導入している。テキストベースのメッセージによるデジタル通信によって地上の管制官とパイロット間で連絡をするため、正確かつ迅速な通信ができるようになる。パイロットの負荷を軽減するほか、機体運用の安全性が向上するという。
さらに、特定の天候条件下での運用性能を高め、パイロットの地上操縦時の負荷を軽減し、機体運用の安全性をさらに向上するASAS(Advanced Steering Augmentation System)システムも導入している。
外観デザインは、ガンメタル、ラックスゴールド、ディープシーブルーの3色を追加。Elite Sのロゴは、赤の「S」字を追加している。また、エクステリアカラーの選択に応じて色をカスタマイズするオプションも用意する。