メンテナンス間隔の長いSKFホイールセット軸受をポルトガル鉄道が採用

日本エスケイエフは2018年6月27日、ポルトガル鉄道の車両メンテナンス会社であるEMEFが、フランスの長距離列車用客車と同タイプの「コライユ客車」のY32ボギー(台車)に現在使用されている円すいころ軸受を、SKFの円すいころ軸受ユニットに交換すると発表した。


EMEFでは、コライユ客車のY32ボギーで使用されている円すいころ軸受を、ほぼ同寸法のSKFグリース封入済み円すいころ軸受ユニット(130x220mm)に全面的に交換する。交換にあたって必要となる軸箱スリーブとリアカバーの変更はEMEFが実施する。

交換用としてSKFの軸受が選ばれたのは、そのライフサイクルコストの低さと、メンテナンスのし易さからだという。SKFの軸受に交換することで、メンテナンス間隔が現在の50万kmから80万km(または8年間の、いずれか先に達した方)に延びる。また、既存の円すいころ軸受アレンジと比べ、取り付けや取り外しが容易だという。

EMEFでは2012年以降、およそ16個の円すいころ軸受ユニットをY32ボギーに取り付けて試験運転を実施。2015年、走行距離が50万kmに達した時点でこれらのうち8個を取り外し検査したところ、状態は「非常に良好」と判断されたという。この結果を受け、現在運行中の79台のコライユ客車に取り付けられている632個すべての円すいころ軸受ユニットを、新しいソリューションに交換することを決定した。2019年までの完了を見込んでいる。

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