三菱自動車、プラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」を大幅改良して発売――PHEVシステムを進化

三菱自動車は2018年8月23日、プラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」のプラグインハイブリッドEVシステムを大幅に進化させ、同日から全国の系列販売会社を通じて販売開始すると発表した。

今回同社は、プラグインハイブリッドEV(PHEV)システムの主要構成部品のうち、約9割のコンポーネントを改良した。具体的には、駆動用バッテリー容量を12.0kWhから13.8kWhに増大するとともに最高出力を10%向上させた。加えて、リヤモーター出力を約12%アップ、ジェネレーター出力も約10%アップさせることにより、EV走行の航続距離が60.8km(S Edition、G Premium Packageは60.2km)から65.0kmに伸長した。

左:高出力モーター(フロント) 右:高出力モーター(リヤ)

さらに、エンジン排気量を従来の2.0Lから2.4Lに拡大。カムプロフィールの変更とバルブタイミング制御により高膨張比サイクル(アトキンソンサイクル)化することで、低回転域で効率のよい発電を可能にした。またエンジン発電時のエンジン回転数の低減や発電量の適正化、エアクリーナーやメインマフラーの改良により、エンジン騒音を大幅に低減した。

2.4L MIVECエンジン

また、さまざまな路面状態や運転状況に対応するためツインモーター4WDによる車両運動統合制御システム「S-AWC(SUPER ALL WHEEL CONTROL)」に「SNOW」モードと「SPORT」モードを新たに追加。SNOWモードでは、氷雪路のような滑りやすい路面での安定性とコントロール性を高め、SPORTモードでは、乾燥舗装路などでのスポーツドライビングをより楽しめるようアクセルレスポンスと旋回性を向上させた。

そのほか車体剛性の向上、ショックアブソーバーやステアリングギヤの改良、インテリアやエクステリアの一部変更なども施した。価格は393万9840円~509万40円(税込)だ。

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