通信基地局向けの低誘電材料を開発―― Beyond 5G/6Gでの実用化に期待 古河電気工業

古河電気工業は2024年5月20日、通信基地局向けの低誘電材料「Smart Cellular Board」を開発したと発表した。

次世代通信技術となるBeyond 5G/6Gでは、より高周波で広帯域な周波数帯が用いられる見込みとなっている。このため、基地局のレドーム(カバー)や移相器基板、アンテナ基板向けの効率的な信号、電波の伝達を可能とする低誘電材料が求められている。

通信基地局アンテナ模式図

Smart Cellular Boardは、板状の低誘電材料だ。エンジニアリングプラスチックなどの耐熱性に優れる樹脂に気泡を生成することで、比誘電率(Dk)や誘電正接(Df)が低減した。

誘電特性

これにより電波透過性が向上したほか、密度の低下によりレドームも軽量化している。また、加工性にも優れており、さまざまな形状に成形して提供できる。

比重

さらに、基板の誘電損失を低減することで、基板からの発熱も抑制。ヒートシンクの軽量化にも寄与する。

加工例

関連情報

通信基地局向け低誘電材料「Smart Cellular Board®」を開発|2024|ニュースリリース|古河電気工業株式会社

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る