JFEスチールは2018年9月26日、塗装後の耐食性を高める塗装寿命延長鋼板「EXPAL」を開発したと発表した。沿岸域など、厳しい腐食環境下で利用する橋梁・建機・産機などの塗装の塗り替えまでの期間を普通鋼の2倍以上に延長できるという。
EXPALは、鋼に微量の耐食元素を複合的に添加し、圧延条件を適正化した。従来のJIS G3106(SM鋼)と同等の機械的性質を維持しつつ、従来鋼よりも塗装後耐食性を高めている。厳しい腐食環境下では、普通鋼なら一般的に約30年に1回の塗り替えが必要になるが、EXPALなら約70年にまで延長できると説明している。
橋梁に用いられるJIS G3101(SS鋼)、JIS G3106(SM鋼)、JIS G3140(SBHS鋼)の各規格を満たし、すでに同社の東日本製鉄所構内の貯蔵タンクで利用している。