富士電機、サイクロン技術を採用した高脱硫率の「船舶用排ガス浄化システム」を開発

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サイクロン技術を採用した富士電機製SOxスクラバ

富士電機2018年10月1日、排ガスに海水を混ぜて硫黄酸化物を低減する排ガス浄化装置(SOxスクラバ)を搭載した「船舶用排ガス浄化システム」を開発、出荷を開始したと発表した。

硫黄酸化物(SOx)は、国際海事機関によって一部海域を除く全海域で、2020年から0.5%以下にすることが定められている。同規制に対応するために船舶所有者は、低硫黄成分燃料に切り替えるかSOxスクラバを使用するなどの対応が必要になる。

今回富士電機が開発した船舶用排ガス浄化システムは、SOxスクラバに、排ガス成分濃度をリアルタイム計測できるガス分析計や、海水を汲み上げる給水ポンプを制御するインバーターやコントローラーなどを組み合わせて提供する。脱硫率は98%で、北米などの0.1%規制の海域でも適用可能だ。

搭載されるSOxスクラバは、内部構造にサイクロン技術を採用して排ガスに渦流を発生。らせん状に配置した配管から海水(またはアルカリ剤)を噴霧することで効率的に排ガスと接触させることができる。配管構造とスプレーノズルの配置は特許取得済で、同社によるとサイクロン技術を用いた内部構造は世界初となる。

これらによって、同クラスのエンジン出力では世界最小サイズのSOxスクラバとなり、従来より設置スペースが少なくて済む。スペースに余裕のない船舶への設置が容易になったり、設置による積荷スペースを低減できるという。

また、このシステムを搭載することで、規制後も低硫黄成分燃料に切り替えずに現行のC重油燃料を継続して利用できるため、運行費用負担が抑制されるという。

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