LEXUSは2018年10月24日、中型セダン「ES」の新型「ES300h」「ES300h“version L”」「ES300h“F SPORT”」を発売したと発表した。ESとしては7代目に当たり、ESが日本で販売されるのは今回が初めてとなる。
LEXUSは1989年に同社のフラグシップモデルとなる高級セダン「LS」を発売。LEXUS最初のラインアップとして同年にESを世に送り出し、乗り心地や静粛性、広い室内空間などが高く評価された。
新型のES向けに高剛性・低重心化を図り、LEXUSはGA-Kプラットフォームを新たに開発。ダブルウィッシュボーン式リヤサスペンションの採用、前後荷重配分の適正化、ジオメトリーの最適化などによって、高い操縦安定性を確保した。また、ラック平行式電動パワーステアリングでステアリングレスポンスを向上させて、LEXUS独自の「すっきりと奥深い」走りを実現したという。
さらに、フロントとリヤのサスペンションに世界で初めて「スウィングバルブショックアブソーバー」を採用。ショックアブソーバーのオイル流路に非着座式のバルブを設け、微小な動きに対しても流路抵抗による減衰力を発生させる。アブソーバーのストローク速度が極めて低い場合でも減衰力を発揮することで、応答性を向上させて乗り心地の改善を図った。
エンジンは、2.5L直列4気筒のA25A-FXS。吸気効率を向上させて燃焼室内の気流を強化したことで、熱効率を高めた。燃費性能はJC08モード燃費で23.4km/L。高い動力性能とレスポンスの良さを両立した。
加えて、新型のトランスアクスルやPCUを採用。燃費性能を維持しながら、ダイレクトな加速フィーリングを実現した。また、ハイブリッドバッテリーを小型化し、リヤシート下に配置することで軽量化・低重心化を図り、荷室容量も拡大している。
このほか、量産車として世界初になるというデジタルアウターミラーを採用。予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の機能を発展させるなど、最先端の技術も盛り込んでいる。
価格はES300hが580万円(税込。以下同)、“F SPORT”が629万円、“version L”が698万円となる。