- 2018-12-1
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- Leathwaite, すべての女性が輝く社会づくり, 女性の社会進出, 賃金格差
政府が力を入れている取り組みの1つに、「すべての女性が輝く社会づくり」がある。女性の社会進出は進んできているものの、厚生労働省の調査※によると、管理職に占める女性労働者の割合は平均14.3%。男女の賃金を比べてみても、フルタイムで働く女性の平均月給は24万6100円で、男性の平均月給33万5500円の73.4%に過ぎない。
※ 「平成29年版 働く女性の実情」、「平成29年賃金構造基本統計調査」
こうした男女の賃金格差を縮めようとする取り組みは、世界各国で進められている。国際的なエグゼクティブサーチ会社Leathwaiteが2018年に世界64カ国450都市の7000人以上に実施した調査結果によると、イギリスにおける男女間の賃金格差は、3月の21.54%から9月には12.19%にまで減少していた。女性の賃金が男性に近づいたことになるが、調査対象となったのは上級管理職のみだ。
イギリスでは2017年4月、男女間の賃金格差を是正するために、従業員数250人以上の企業・組織に対して、従業員に支払った賃金と賞与の男女別格差を年1回報告することを義務付ける法律が施行された。企業は、自身のWebサイトと政府が指定するWebサイトにデータを公表しなければならない。
この法律に一定の効果があったと見ることもできるが、Leathwaiteによると、同じ期間で男女間の賃金格差はアメリカでは7.87%から1.96%と減少、世界平均も17.45%から9.3%へ減少していた。イギリスでは改善のペースがより早いと言えるものの、男女間の賃金格差はまだ大きい状況だ。
部門別に見ると、人事部門は21%から14.2%に減少したが、財務部門は5%から8.82%に増加。依然、男性の方が賃金が高い。一方、オペレーション部門と販売・マーケティング部門の9月のデータでは男女格差が逆転し、それぞれ女性の賃金の方が0.11%、1.29%高い結果となった。
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