企業の幹部の約6割がハードスキルよりもソフトスキルを重要視、求められるのは創造力や説得力など――LinkedIn調査

2019年に企業が最も求めるスキルとは、どんなものだろうか。ビジネス系SNSのLinkedInが、自社のデータを基に分析/考察した「The Skills Companies Need Most in 2019」を発表した。それによれば、企業はハードスキルよりソフトスキルを持った人材を求めているという。

ソフトスキルとは、創造力やコミュニケーション能力など、ロボットが自動化できないスキルの一種だ。ソフトスキルはいつの時代にも求められるが、現在はAI(人工知能)の台頭で、特に注目が集まっている。企業においても幹部の57%が、ソフトスキルがハードスキルよりも重要だと考えている。

LinkedInは、2019年に企業が最も求めるソフトスキルとして、以下の5つを挙げた。

1.創造力
現在のロボットが得意とするのは既存のアイデアの最適化だ。企業は、将来のソリューションにつながるクリエイティブな従業員を求めている。

2.説得力
素晴らしい製品、プラットフォーム、コンセプトを用意することは大切だ。しかし、採用されなければ意味がない。上手に人々に働きかけることが重要だ。

3.コラボレーション
今日、プロジェクトはより複雑に、よりグローバル化している。周囲と効果的に力を合わせることがより重要になっている。

4.適応力
刻々と変化する世界に対応するのに不可欠なスキル。昨日まで通用していた方法が明日も通用するとは限らない。

5.時間管理
いつの時代も重要なスキル。時間の管理が上手であれば、今後のキャリアにも役立つだろう。

一方で、2019年に企業が求めるハードスキルは、「クラウドコンピューティング」「AI」などであり、デジタル化が進む社会を反映している。また、以前はラジオ制作で発揮されてきた「オーディオ制作」スキルが、ポッドキャストやデジタル広告のために必要とされている点も興味深い。

新年度にあたり、キャリアアップのために何か新しいことを始めるのであれば、ソフトスキルの向上に投資するのが最善かもしれない。

関連リンク

The Skills Companies Need Most in 2019 – And How to Learn Them

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