- 2019-12-10
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- 48V電動アンチロール制御システム(eARC), DB11, DBX, SUV, アクティブ・セントラル・ディファレンシャル, アストンマーティン, アダプティブ・トリプル・ボリューム・エアサスペンション, ヴァンテージ, 電子アダプティブダンパー, 電子式リア・リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(eDiff)
イギリスの高級車メーカーであるアストンマーティンが、その106年の歴史の中で初のSUVとなる「DBX」を発売した。
DBXは、SUVモデル専用に新設計したプラットフォームに、同社が長年のスポーツカー開発で培った接合アルミニウムを駆使した軽量かつ高剛性なボディ構造を載せている。最大乗員数は5人で、空車時総重量は2245kgほどに収まっている。ウェールズのセント・アサンにあるアストンマーティンの、専用ラインで組み立てられる。
DBXのパワートレインは、同社のグランツーリスモ「DB11」のV8モデルやスポーツカー「ヴァンテージ」に搭載されている4リッター ツインターボV8エンジンの改良版で、最大出力は550ps、最大トルクは700Nmに高められている。この強力なパワーはトルクコンバーター付9速ATと組み合わされ、DBXのボディを停止から時速100kmまで4.5秒で加速し、最高速度は時速181マイル(約290km)を実現している。
SUVとして卓越した走行性能を実現するため、アクティブ・セントラル・ディファレンシャルと電子式リア・リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(eDiff)を備えた全輪駆動システムを採用、各タイヤに確実にトルクを配分する。
サスペンションには、アダプティブ・トリプル・ボリューム・エアサスペンションを採用し、最新の48V電動アンチロール制御システム(eARC)と電子アダプティブダンパーと組み合わせることで、幅広い適応能力を提供する。エアサスペンションは最低地上高を-50mm~+45mmの間で調整でき、あらゆる地形に対応する。
スポーツカーのダイナミクスからオフロードの汎用性まで、幅広い性能を備えたDBXの、イギリス国内における販売価格は158000ポンド(約2260万円、3年間のサービスを含む)から。デリバリーは2020年第2四半期に始まる予定だ。
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