現代自動車とUber、エアタクシーの共同開発を発表――コンセプトモデルを初公開

現代自動車とUberは2020年1月6日、将来的な航空ライドシェアネットワークの構築に向け、Uber Air Taxisを共同開発することを発表した。同時にCES 2020において、エアタクシーのコンセプトモデルを初公開した。

このパートナーシップでは、現代自動車が航空機を生産、配備し、Uberは航空機ライドシェアネットワークを通じて、空域サポートサービス、地上交通機関への接続、顧客インターフェースを提供する。現代自動車は、Uber Air Taxiを大量生産する製造能力を備えた最初のパートナーとなる。

CES 2020では、PAV(Personal Air Vehicle)モデルの「S-A1」が発表された。これは、航空ライドシェアを実現するための電動垂直離着陸(eVTOL)航空機のコンセプトモデルとなる。巡航速度が最大時速180マイル(時速約290km)、巡航高度は地上約1000〜2000フィート(約300〜600m)、そして最大60マイル(約100km)の旅行を目的に設計されている。現代自動車の機体は100%電動で、分散型(distributed)電気推進機を利用している。

分散型電気推進機を利用して、機体の周りの複数のローターとプロペラに動力を供給することで、安全性を高めているという。複数の小型ローターを使用することで、エンジン式の大型ローターヘリコプターよりも騒音を減らせる利点もある。キャビンには4つの客席があり、乗客は簡単に乗り降りができ、個人の鞄やバックパック等のための十分なスペースがある。

S-A1は、垂直方向に離陸した後、ローターを前方に向けることで固定翼で飛行、着陸時は再び垂直飛行に戻るように設計されている。操縦は有人だが、将来的にはオートパイロットとなるだろうとしている。

関連リンク

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