NASA、国際宇宙ステーション初の商用モジュール調達先にAxiomを選定

NASAは、2020年1月28日、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングさせる居住可能な商用モジュールの調達先として、アメリカのヒューストンに拠点を置くAxiom Space(Axiom)を選定すると発表した。

NASAは既にISSの「商用化」を宣言しているが、ISSを活用した地球低軌道(LEO:Low Earth Orbit)上の商用目的地開発計画(NextSTEP-2 Appendix I)の公募に対する今回の選定は、独立した商用目的地の開発を可能にする重要な一歩だとしている。この商用目的地は、LEOでのNASAの長期的なニーズに応え、供用期間を過ぎたISSに代わって、力強いLEO経済成長を継続して発展させるものだ。

Axiomが提供するモジュールはISSのノード2フォワードポートに取り付けられ、その機能を実証するという。最初のモジュール打ち上げは2024年下半期を予定している。

今後、NASAとAxiomは、契約期間5年基準+2年オプションイヤーの確定価格契約について条件と価格に関する交渉を開始するという。

LEOの商用目的地開発は、NASAが掲げるISS商用化計画の5項目の内の一つで、ISSのビジネス利用への扉を開くとしている。残りの4項目には、新しい商用利用ポリシー下でのISSでの商業活動範囲の拡大とISS内設備や乗組員の有償提供、ISSでの民間宇宙飛行士による任務遂行、LEOでの持続可能な民間需要刺激、そして、LEOでの活動に対しNASAが購入を希望する商業サービスの種類や金額を明らかにした最低限の長期需要見通しの発表がある。

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